危機管理~その2 ミャンマー サイクロン災害と中国 四川大地震
10万人の死者をだした大型台風サイクロン・ナルギスは、ミャンマー史上最悪の自然災害となった。軍事独裁政権下で、外部からの支援は一切受けつけず、これ以上の事実を知る術はない。
人口5500万人のミャンマーで行方不明が22万人にも及んでいる。加えてミャンマーのマラリア発症は例年、年間80万人といわれている。この感染症対策もどうするか途方にくれる。平時では考えられない災害が起こり得る、それも何の前触れもなく。
中国・四川大地震も1000万人の被害者と死者5万人。13年前の阪神大震災の30倍の規模で、耐震を無視した建物と貧困が天災の被害をさらに大きくした。食料、飲み水に加えて鳥インフルエンザが中国内で発症しているのも気掛りである。世界食糧計画(WFP)、ユニセフ、国際赤十字社などの国際機関の活発な動きは心強い。
ここで敢えて取り上げたのは、日本人は目の前に起きたことにしか反応せず、それが如何に大災害でも簡単に忘れて過去のものとして葬り去る。
この2つの天災は5~10万人以上の死者をだし、しかも被害人口はその数100倍に及ぶ。完全には防げないとしても、その被害を最小限にする危機管理体制を行政は云うに及ばず個人もできることから実行すべきで、他山の石として貴重な教訓としたい。
天災は、Whenever(いつでも)起こる可能性がある。
新型インフルエンザの大流行(パンデミック)は、日本だけで64万人の死者をだすかも知れない。危機はまだまだ有る。40%を切った食料自給率のなかで、いつ輸出国がストップするかわからない。自給率をあげる為には、今の農業人口5%では応急処置は覚束無い。食料ばかりでなくエネルギーはもっと悲惨で自給率は5%にも満たず、現況で石油・ガスがもし止められれば即お手上げである。その石油も5年後には倍の価格になるかも知れないし、それでも産油国の意志で輸入できなくなるかも知れないとハドソン研究所(米)はいう。水についても最大輸入国である日本は、「もし」を考えておく必要がある。
年金も長寿医療制度も老後安心して生活していくためには大切な問題であり、議論は必要である。しかし決まったものは、受け入れてやってみること。
危機は急激に起きるばかりでなく、予測可能なもの、5~10年と長く続いて臨界点に達して起こるもの、はっきりと予測はできないが50年以内には起こる可能性があるものなどいろいろある。しかしこれらの危機は明日起きても不思議はなく、そのためにどれだけ準備しておくかが危機管理に向かう心構えである。
天災に勝つなどは人間の驕でしかない。健康管理をしっかりして、どんな災害にも対応できるように日頃からの備えの必要性を2つの天災は教えてくれた。

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