鳥インフルエンザがヒトに感染するための足がかり
MMJ(The Mainichi Medical Jounal)3月号から、少し理屈っぽくなるが、
鳥インフルエンザは、血球凝集素(HA)の特異性が鳥型(α2-3シアリル化多糖)からヒト型(α2-6シアリル化多糖)の受容体に転換することが、ヒトへの感染するための適応である。
この構造トポロジーをもつ長いα2-6シアリル化多糖にはヒト適応型H1N1(スペイン風邪、Aソ連型)およびH3N2(A香港型)ウイルスのHAが特異的に結合する。しかし、H5N1(鳥インフルエンザ)ウイルスのHAは結合しないことが、生化学的、分析、データマイニングの統合的な方法で裏付けられた。
これは、H5N1ウイルスがヒトに進出する足がかりを未だ得られていないことを示している。
この知見は、H5N1その他のインフルエンザA型ウイルスの効果的な監視および治療的介入に新たな戦略の開発が可能になると考えられる。
Nature Biotechnology 26:107 '08 (Chandrasekaran A, 他)
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