病院は病気より怖い!?
「病気になっても決してロシアの病院に入院してはダメです」-。
支局で働くビターリーさんが暗い顔をして言う。
彼の父親が入院して手術をした際の国立病院のあまりの非人間的な扱いに怒り心頭となったという。
「看護師の月給は7000ルーブル(約3万円)。それではとても暮らせないから、礼金をせびるのも無理はないのだが・・・」と複雑な表情。
入院するのも医師は暗におカネを要求し、麻酔薬から手術に必要な品々からはじまって、術後の看病まで毎日謝礼を支払わなければならず、これでは「病院は、病気より怖い」と彼はいう。
(コメント)昨年サハリン視察。医療制度といえるものは全て出来ていないし、公的病院の3ヶ所は、医療機器も備わっていない。超音波が入って胆石が年間30例見つかったというレベル。控えめにいって20年はおくれている。
今年、モスクワ視察では、ゴルバチョフ以後、医療政策が変わったというが、全くのところ徹底されていない。日系の会社に勤務している人はいいが、保険制度も何人かに聞いても要領を得ない。
個人で繁華街で開業しているドクターは、自慢して説明する機器は相当に古く、しかも必要なものすら備わっていない現状。
それでいて、看護師の給料は驚くほど高額(50万以上)。
ドクターより高いという。何度聞いても金額は同じで、ドクターより看護師を探すほうが難しいと。
いずれにせよ、首都モスクワでも、日本と比べて10年以上はおくれている。保険制度に至っては、有って無いに等しいこともわかった。
(慶友会)
産経新聞 8月28日「赤の広場で」(内藤泰朗)より抜粋

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