2006年4月27日 (木)
2006年度診療報酬改定
4月22日 日本産婦人科学会で厚労省保険局の麦谷眞里医療課長は、2006年度診療報酬改定について「マイナス3.16%は金額にするとマイナス1兆円になる。」という。
過去最大のマイナス改定だから、医業収入が減少するのは覚悟していました。しかし、実際に金額になおすと、1兆円の減収とは大変なことです。病院経営は益々厳しくなります。
兆のつく単位は想像を越えていますが、昨日のTVでアメリカからこの度つきつけられた5年間の基地移転に伴う金額が3兆円。
国民1人当たり、最低で2万4000円が日本を守ってもらう代償に払わなければならないそうです。
1兆円は国民1人当たり8000円、概略で計算する時は1兆円は1万円で換算すると便利です。
それにしても3兆円は多すぎはしませんが?ブッシュ大統領殿。日本はアメリカのATMではありません。
2006年4月24日 (月)
・脳卒中とメタボリックシンドローム ・脳卒中とウエスト周囲長
3月19日 第31回日本脳卒中学会で国立循環器病センターの小久保善弘医師は
「脳卒中とメタボリックシンドローム」でメタボリックシンドロームの人は、そうでない人と比べて全脳卒中発症のリスクは1.7倍、脳塞栓発症のリスクは2.6倍高いと発表した。
ウエスト周囲長(へその高さで測る)でみると、最も大きい87㎝以上のグループでは、最も小さい73㎝以下のグループに比べて2.4倍高かった。
男性の最も大きいグループ(89㎝以上)では、最も小さいグループ(72㎝以下)と比べて、脳卒中発症リスクは3.8倍。
女性の最も大きいグループ(86㎝以上)では、最も小さいグループ(70㎝以下)と比べて3.9倍高かった。
2006年4月21日 (金)
コレラに注意
コレラは1~5日の潜伏期のあと、下痢や嘔吐で急激に発症する腸管感染症。
殆どの場合、腹痛や熱発は見られない。典型的な症状は激しい水様性下痢(重症例では、米のとぎ汁のよう)と脱水。
命にかかわることは少ないが、胃腸の弱い人(胃切除者)や、高齢者、乳幼児では重症化して死亡することもある。
2005年、国内11例 国外35例。死亡例はなし。国内では7~9月に多発する傾向にある。
国外では
フィリピン 17例
インドネシア 9例
インド 4例
台湾 2例
パキスタン 2例
ミャンマー 1例 全てアジア地域
これら流行地は旅行する時は、生水・氷・生の魚介・生野菜・カットフルーツを避けること。
その他の予防策として不活化注射ワクチンがあるが、効果が少なく副作用が多いので勧められない。
IDWR 2006年13週から
2006年4月18日 (火)
がんワクチン予防効果の確認
子宮頸がん予防ワクチン「サーバリクス」は、英グラクソ・スミスクライン社の4年6ヶ月の追跡調査で予防効果が確認できた。
ヒトパピローマウィルス(HPV)のタイプ16・18は子宮頸がん発症の原因の70%以上を占めると言われている。
このウィルスに対するワクチンを接種した女性の98%以上でHPV16・18の抗体が4年6ヶ月の期間確認出来た。
Japan Medicine 2006年4月14日
2006年4月 8日 (土)
メガリン?
アルツハイマー病に似た症状を示すマウスで、身体運動が知能の低下に歯止めがかかるという結果が発表されていた。
これに興味をもった、スペイン・カハール研究所の、Ignacio Torres-Alemanらは、アルツハイマー病の一因と考えられている分子をマウスの脳から血流中に排出するうえで役立つタンパク質の濃度が、身体運動によって倍増することを見つけた。
このタンパク質が「メガリン」。
これが有害な作用を及ぼす「アミロイドベータ」を脳から排出する作用がある。
アミロイドベータは、アルツハイマー病患者の脳内では、いたるところに沈着しているのでその原因の1つと考えられているもの。
また「メガリン」は、神経細胞の健康を保つうえでも、役立っていることがわかってきた。
さらにTorres-Alemanらにより、脳内のメガリン濃度を上げると、マウスの知能が部分的に改善すること、正常なマウスではメガリン濃度は加齢によって低下することもわかった。
「メガリン」の発見により、脳の健康維持に役立つ新薬を開発する道が開かれたと、米国、国立老化研究所の、Mark Mattsonらは述べている。そのMattsonらは別の研究で「頭の回転を保ち、ほっそりとした体型を維持することが、アルツハイマー病を始めとする、脳疾患を予防するうえで役立つ可能性」を見出している。
-運動すればアルツハイマー病が防げる-
2006年4月 6日 (木)
今、患者が増えている病気の説明
・咽頭結膜熱(プール熱)
小児の伝染性熱性疾患
感染は飛沫感染で、アデノウィルス
夏にプールを介して感染することも多い
(症状)
潜伏期は4-6日
急に高熱で発症し、のどの痛み・結膜炎・首のリンパ節が腫れる
のどは真っ赤になり、結膜も充血しまぶたの腫れや、時に眼痛もみられる
3主症状は、発熱・のどの痛み・結膜炎(眼の充血)
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
A群溶血性レンサ球菌(化膿菌)で最も多いのは、上気道感染症
乳幼児では咽頭炎
年長児や成人では扁桃炎がある
A群溶血性レンサ球菌感染症に伴う二次疾患として
①リウマチ熱 ②急性糸球体腎炎がある
マイコプラズマ肺炎・咽頭結膜熱・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が、過去5年間の同時期と比較してかなり多いと、IDWRからの報告です。
これからの動向についても、変化があれば報告します。
いずれにしても、保護者(お母さん)は子供の健康チェックの参考にして下さい。
2006年4月 5日 (水)
医療事故は昨年1年で 1114件
国立大学、国立病院、高度専門医療センター、都道府県、市町村、公立大学法人、学校法人など272病院からの報告。
医療事故 1114件
患者が死亡したケース 143件(12.8%)
高い障害が残るケース 159件(14.3%)
1114件の事故別にみると
治療処置 336件(30.2%)
療養上の世話 256件(23.0%)
医療用具など 142件(12.7%)
薬剤 57件(5.1%)
1114件の発生要因
確認を怠った 292件(14.4%)
観察を怠った 247件(12.2%)
判断を誤った 238件(11.7%)
1114件の発生場所
病室 477件(42.8%)
手術室 170件(15.3%)
カテーテル検査室 47件(4.2%)
日本医療機能評価機構の医療事故防止センターの発表(3月8日)
「医療事故情報収集等事業第4回報告書」で報告義務がある272医療機関からの報告のまとめ。
これらの272機関は一般に平均以上の管理をされていると考えられております。
大学病院、それに準じた病院での事故件数と考えて下さい。
この内の96病院は報告がゼロでした。
こんなことはないはずですが。それでも、ここまでオープンにされてきました。
2006年4月 4日 (火)
NEJMから(3月30日 2006年)
トリインフルエンザワクチン - 時間との競争 Gregory A. Poland, M.D.
H5N1のパンデミックが起こると、2億人の感染と9000万人の発症、200万人の死亡があると推定される。
この研究によると、就業者の30%が発症し、その2.5%が死亡し、就業者の30%が3週間の休業をとると見積もられている。
2006年3月10日現在、WHOは7ヵ国で176人の感染者と、55%97人の死亡を確認している。
そこで、NEJM(vol.354 NO.13)P1343-51 J.J.Treanor and others
「A(H5N1)型インフルエンザの不活性化サブビリオンワクチンの安全性と免疫原性」の論文は心強い。
その内容はA(H5N1)型インフルエンザビリオンワクチン90μgを2回投与することで、接種者の大半では重篤な副作用を引き起こすことなく、中和抗体反応が得られる。
このワクチンは、A(H5N1)型インフルエンザ疾患の予防に有効である可能性があるという。


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